私たちリュミエールグループは2006年に心斎橋にフレンチレストラン“リュミエール”を創業以来、現在では大阪に１０店舗を生み出してまいりました。
料理人である私自身が持つフランス料理の調理技法やホテル料理長のマネジメント経験を生かし、専門料理のノウハウをカフェやパン屋など新業態へ昇華し、事業展開しています。
　長年調理場にこもって料理とだけ向き合ってきた人間が、多店舗展開に至るとは私自身も想像もしていませんでした。独立当初は斬新で考え抜いた渾身の一皿一皿をお客様に喜んでいただくことができれば、それがゴールだと考えていました。しかしレストランはハコモノであり、満席営業の状態が成長曲線の限界点です。スタッフのお給料も上げていきたい、店の老朽化に対応しなければいけない、仕入れ価格も変動する、社会情勢にコミュニティの場も脅かされる・・。事業を“継続”させるためには“変化”に立ち向かい、時には柔軟に受け入れる、そしてスケールを拡大していく道を選択しました。また、お客さまを笑顔にしたいという思いと同じくらい、スタッフも自分自身もきっちりと笑顔にしていく仕組みを考えていきたいという思いに至ります。働き方やよくわからない業界の習慣も、見直し改革していなければ、後進が育たず飲食業界および食文化の未来は明るいものにならないと危機感を持っています。
　飲食業界を取り巻く働く環境は厳しいイメージが拭えません。朝早くから夜遅くまで、体力勝負の中、目の前の仕事に追われ目標を見失ってしまいそうになります。私の修業時代は残った鍋のソースの味見をしようとしたら、洗剤を入れられ味を学ぶ機会さえも与えられませんでした。しかし現在は、全てのレシピを公開しますし軽くて進化した料理器具も増え業務負担も軽減され、着実にステップアップへの速度は加速しています。少なくとも根性論で我慢しながらのし上がるタイミングを待つという泥臭い世界ではなくなってきました。また、料理人を志す人の目標も、必ずしもトップを極めて独立して・・というわけではなく、多種多様に方向性が変化してきているように思います。“食を通してお客様を笑顔にしたい”と考える人たちの知りたいノウハウ、求めている環境、キャリアパスを一緒に考えたいと思っています。もし迷いがあるならば、迷いながらでも戸を叩いてみてください。
決して割りのいい仕事ではなく、決して楽な仕事ではなく、何度も辞めたいとも思った仕事ではありますが、結局これまでコックコートを脱がなかったのは、お客さまの「おいしかったよ、ありがとう」とお金をいただいた上にお礼も言われる、こんなに幸福な仕事はないと思う瞬間が何度もあったからだと思います。店がプロポーズの場になり、人生の幸福な節目の演出のお手伝いさせていただくようなこともあります。音楽と同じように、お客さまの手に渡った瞬間から作り上げた料理も空間も、お客さまのモノであり、思い出の人生を彩る一部になりうることもあるのです。
あなたは、自身の成長以外に何を仕事に求めますか？どこにプライドを持ちますか？
リュミエールグループのすばらしいお客さまと出逢ってみませんか？私はあなたの成長していく姿をみたいのです。それを応援します。